サー・マッカートニー、

あなたが地球温暖化防止に対する使命感から抗議をされたことを知りました。

まったくレクサスの行ったお金持ちへの粋な計らいに対するあなたの憤慨は正当なものです。私は金が余ってしょうがない人たちのもつ理性的な判断に感激いたしました。

既に故人となった親愛なるジョン=レノンのようにあなたも私たちの世界にまん延するさまざまな矛盾や不正に憤慨されておられるゆえの抗議であると理解します。そこで今回の抗議をより説得力のあるものとすべく、次はこのようにされてはいかがでしょうか?

"僕は燃費、CO2排出量ともどもレクサスの最高級車よりずっと優秀なポーランド製のトヨタヤリス(ウ゛ィッツ)を注文したのに、よりによって環境負荷の高い贅沢車を飛行機で輸送するなんてなんてことだ。次は日産マイクラ(マーチ)にするよ!"、と。

あなたが同姓同名の名前を持つ、トヨタの最高級車を注文したポールさんと面識があるかは存じませんが、機会があればぜひ日本のusopという貧乏人がそう言っていたとお伝えいただければ幸いです。

それでは、お体に気をつけて、今後も流行に敏感な素晴らしい作曲を期待しています。



以下は僕が購読している "自動車ニュース&コラム" より転載

元ビートルズのポール・マッカートニー(65)は『環境に優しい』8.4万ポンド(約1700万円)の新車がオーダーした船便ではなく、ジェット機で日本から英国までの7000マイルを輸送されてきたため、「憤慨している」という。

3週間の船便だと二酸化炭素排出量が297kgで済むところを空輸したため、100倍以上の38050kgを排出してしまった。車で世界を6周するのに相当する量で、ハイブリッドカーを選んだ彼の心意気は無意味になってしまった。


マツダ、新型ミニバンの車名「マツダ ビアンテ」を公表


日本車メーカーの中ではマツダは比較的デザインを追及する会社のはずだったんだが。 そしてそれは僕がマツダファンである重要な理由なんだけど、これはマツダの歴史上記憶にない最低のデザインだ。横浜案と見た。Zoom-Zoom第二世代(*1)はデミオ以外全部おかしいが、ヨーロッパが最大市場になるアテンザはまだ車の形にちゃんとまとめてある。ビアンテは一目でヨーロッパで売らない日本(あとは香港や台湾あたり)専用車ですというのがわかる。

日本に住む人たちを舐め切ってるのか、それとも作る人も売る人も買う人も全部日本人と想定した時にはマツダもこういうものしか作れないのか、、、。

やたらときらびやかな横長ランプと異常な角度まで広がっているフロントライト、マツダのZoom-Zoomにおける共通要素だがこの手のバンのキャラクターには合致しないうえ、周辺のディティールとかみ合わないブリスターフェンダー風キャラクターライン(*2)と、ステップワゴンと同種のデザイン要素が見て取れる。

特にフロントライトとAピラーを無理やりつなぐための処理が醜悪。うまくやれば新しいデザインになるし、側面への照明ないし方向指示の明示という機能を持たせられるとしても、デザインを煮詰めるまもなくアイデアを強引に表現したように見える。よくフランスやイタリアのメーカーが、意図的にバランスを崩した際どいデザインを出してくるが(とりわけシトロエンと最近のプジョー)、長い時間かけてじっくりと磨きあげていくし、際どいかたちなりに纏めてある。

Zoom-Zoomをわかり易く表現するために極端に大口を空けたフロントバンパー部の下部グリルはただでさえ縦長の車を余計そのように見せてしまってる。通常マツダが望むような運動性がよく見える車は幅広く、低く見えるべきじゃないか。ほかの日本市場専用日本車と同じように、サイドウインドウが切立っているのも偏平さを際立たせる一助になっている。

ホンダから質の悪いデザイナーを引き抜いてきたのだろうか?
そしてマツダにとってZoom-Zoomデザインとはたんなる奇抜さに変質したのだろうか(*3)?

桃鉄に出てくるキングボンビーっぽい。(http://cars.nifty.comより)
bi


コメントをくださった方がいらっしゃいますが、それに触発されていい面にも触れておくことにします。

僕はデミオをのぞく第二世代のZoom-Zoom世代のデザインにあまり高い評価を与えていないけれども、ベリーサ以降高い評価を与えている部分はある。クラフトマンシップと名付けた、専門部署まで置いて行われている細かい品質向上プロセスで、とりわけ内装のスイッチ屋の部類の見た目やさわり心地、操作した時の感触などは一貫して良さを保っていることは特筆されるべきところ。デザインや車のキャラクターなどはわりと右に左にフラフラしている中で、この部分はマツダブランドを確立できている点だと僕は思う。

その最新モデルとなるビアンテの外装も良く作り込まれている。精度の高いはりあわせ、見た目の品質を挙げるためのマテリアルの配置や質感など、以前のマツダよりずっと良くなっている。どうすればよく見えるかということに特別な配慮を払っているようだ。そういう面をよく見ればあながち悪くないような気がしてくる。

ビデオで見る分には画像よりかなり印象がいいので、実際にはもうちょっとよく見えるかもしれない。"流れ"デザインが実際に走行して文字通り視線から流れ去るところでよく見えるようにうにデザインされているのなら、それはそれで評価できるが。

それだけにディティールが全体にいい影響を及ぼしていないのがなんとも。また日本では近景でしか見られないから部分だけ際立たせようという判断だったのかもしれない。

たしかにまだ実物を見てないし、何年かあとにどう見えるかは今のうちにはわからないので、印象自体は今後変わるかもしれないが、"ディティールが全体にいい影響を及ぼしていない" という結論まで変えてくれるかどうかは分からない。

いや、マツダに期待してるからこそこんなこと言う訳ですけどね。




(*1)写真で見る限り余計に見えるのは、ブリスターフェンダー風処理よりもむしろそれによって表現される躍動感をぶち壊すよう直下に水平に引かれているキャラクターライン。この手の単純な折線は車を安っぽく見せてしまう。ルノーセニックが同種のキャラクターラインを持っているがこちらはキャラクターラインより上はもとより、ウインドウやピラーもちゃんと絞り込んで連続性を保っているので、それほど安っぽくもチグハグにも見えない(好品質にも見えないが)。

(*2)フルモデルチェンジのみでいえば今のところデミオとアテンザがこれに当たる。まだドイツではアテンザもデミオもまだ1度ずつしか見かけていない。アテンザはマツダのヨーロッパ本社があるレバークーゼンというところで。社員が乗っていたのかもしれない。実際にドイツの街並みの中で見た限り、バランスの悪いデザインという印象が一番強かった。デミオ後ろ姿はともかく前から見るとよく映えていたが。

(追記)先日街で黒いデミオを見かけたが、後ろも形としては悪くないと思った。ディティールだけで見るとキャラクターラインやリアライトを吊り上げ過ぎだと思うけど。


(*3)マツダとしては当然アテンザの内外装を自画自讚するが、僕はほぼ同時期に発表された、競合相手となるシトロエンC5との内外装の差に愕然とした。また内装の基本デザインがよく似ているVWパサートとの差も歴然。デミオやほかのマツダ車全般にも言えることなんだが、メーターデザインの幼稚さがとりわけ歴然としている。